皆様、こんにちは!
秋になり、読書や運動がしやすくなったな、と嬉しく感じている参画部の宮下諒太です。
SDGsユースアンバサダープログラムについての報告です!
プログラム自体は終了しましたが、「特別講義」の様子について報告したいと思います!
今回は、JSIE(Japan Institute for Social Innovation and Entrepreneurship)の村上博美氏を講師にお招きし、「JSIE のSDGs への取り組み ~若者と女性×社会起業×Global~」をテーマに特別講義を行っていただきました!
講義の報告書はこちらから!
「JSIEとは?」
JSIE は、社会の閉塞感を打ち破る大きな原動力となりうる女性や若者の活躍の場を広げ、一人ひとりがリーダーシップをとり、力を発揮し行動することによって、誰もが自分らしい生き方のできる社会の実現を目指しています(JSIE HP より)
「JSIEの取り組み」
日本には、特に女性の社会進出や活躍のチャンスが比較的少ないことから、それらを支援している。
➔ 日本の女性が無意識的に持つ、見えない壁を取り払うことをミッションに活動をしている
「データと数字でみる男女不平等」
講師の村上氏に日本社会における男女不平等の現状をデータで定量的に説明していただきました。データによると、以下のような現状があるようです。
1) 最新のジェンダーギャップ指数で、日本は121 位にランクイン。
2) 日本では1988 年から、高等教育を受ける男女比において、女性が男性を上回っている。
a) しかし、30 年ほど経っても、日本では女性が出世できない。上役における女性割合は極めて低い。
b) 中央官庁における女性の割合もOECD 諸国でも最下位(3%ほど)。
3) 日本の社会では高学歴の女性は嫌厭されがちであり、大学院進学率も低い傾向にある。
4) 日本の女子はOECD 諸国の中で、大卒率が最低。短大の進学率は多いが、将来的に所
得格差に苦しむ人も多くいる。
5) 女性医師の数も極めて少ない。
上記のデータからもわかる通り、日本社会は女性に対する「機会提供の少なさ」が問題だとおっしゃっていました。
「若者と社会」
また、私たち若者と社会の関わり方についても言及がありました。
1) 若い世代が比較的自民党を支持している傾向
a) 海外では若い世代は既存の価値観に挑戦する傾向があり、日本の若者の保守政党
支持は違和感がある。
2) 新卒の人気企業ランキング
a) 安定を求める傾向にある。
b) 1988 年と2018 年を比べて、30 年も経過しているのに、ランキングを見ると、
同じような企業を選ぶ傾向があることは驚き。社会の価値観が変わっていないように見
える。
3) 「社会は変わらないもの」という意識が蔓延っている。
a) ルールは変えられるし、政治家も選べるし、テクノロジーによる変革も可能。
b) グローバリゼーションも進んで、日本の外では人々のライフスタイルや価値観も
変わっている。
c) 現状維持志向が強く、日本人の起業家精神や起業志向は低い。社会自体が起業や
スタートアップに対して不寛容である。
➔ JSIE の使命は、「性別や年齢に制限されずに、自分らしく、リスクを恐れずに挑戦でき
る社会」の実現を推進すること。
以上のように、日本はジェンダー分野に課題を抱えていること、そして私たち若者がまず変わっていくことが社会全体を変えることになるのだと力強いお話がありました。
今回の講義全体を通して、村上氏のパワフルな語り口に非常に勇気づけられ、今後もっと活動を頑張っていきたいと感じました!
特別講義報告書はこちらから!
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【SDGs Youth Ambassador Programについて】
SDGsユースアンバサダープログラムは、選抜された若者が主体となり、SDGsに関する推進活動を行うプログラムです。主に、SDGsの認知度向上を目指した学内活動の企画・運営を初め、JYPSのネットワークを用いたセミナー・勉強会、SDGsに関するデータ収集のための学内調査、国際機関・政府・NGO等の訪問(新型感染症の影響で変更あり)、2020年度第一回SDGユースサミットの運営を行っていただきます。今年が第一回目ということで、JYPS事務局とユースアンバサダーと共に試行錯誤しながら、有意義なプログラムの構築を目指します。また今回のプログラムは、居住地の制限なくアンバサダーへ参加していただくため、全てオンラインを通じて行われています。
詳しいプログラム情報や、アンバサダー情報は以下のリンクからご覧ください。
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