2023年11月30日〜12月12日に、アラブ首長国連邦で開催されたCOP28に、JYPS事務局員が現地で参加しました。(COP28詳しい解説はこちら)
その詳しい内容と、感想を以下にまとめています。
文責:政策提言部 遠山未来
1. Global Alliance of Universities on Climate (GAUC)のパビリオンに登壇し、JYPSの活動、抱えている課題、今後の活動の展望について発表しました。具体的には、SDGsの進捗が停滞していることを問題提起し、SDGsと気候変動の同時解決やユースの主体的で意味ある参画の重要性について述べました。また、今年の9月に開催されたSDGs Summitに向けて作成したYouth Proposal(政策提言)や日本版気候若者会議の運営の事例を挙げ、JYPSがユースのアドボカシー活動を促進するだけでなく、「誰一人取り残さない」包摂性の視点を重視していることを強調しました。
さらに、パネルディスカッションでは、「①文化的に土地に根ざした政策を作るために、ユースがどのように関わっていくか」、「②日本のユースにとって、持続可能性を理解するための国際的なパートナーシップは十分であるか」といった議題に対して考えを述べました。
また、イベント参加者からの質問に「日本人は原子力発電に対してどのような思いを持っているか」という質問があり、日本の政策に関心を持つ若者の存在を認識するとともに、改めて原子力問題の複雑性について考えさせられました。
2. 国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の子ども・ユースを対象にした公式組織であるYOUNGO、IAEA(国際原子力機関)、日本のユース団体Climate Youth Japanと共にChildren & Youth パビリオンにて「原子力はSDGsの達成にどのような役割を果たすか」というテーマでディベートセッションを行いました。今回のCOP28にて、2050年までに原子力のエネルギー容量を3倍にまで増加させるための他国間宣言がされた中で、温室効果ガスを出さないと言われる原子力の将来性や持続性についてユースが議論し、ユース内で共有できたことに意義がありました。
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