FfD
Financing for Development
Financing for Development(開発資金)とは何か?
もともと資金に関する話は、OECD、IMFや世界銀行の専売特許的なテーマでした。
しかし、その開発に対する影響の大きさや、OECD、IMFや世界銀行が公平な議論の場でないことから(機関内の意思決定権は拠出金額により決まる)、国連が開発資金の分野で役割を拡大することが求められました。2002年のモンテレイ合意で成立された、国連主導では初の開発資金全般に関わる議論や交渉プロセスがいわゆる開発資金/Financing for Development (FfD)と呼ばれるものです。
SDGsの前身であるMDGs達成においては、開発とその達成手段である開発資金の議論が疎遠だったため、資金が開発アジェンダと一致しない事態が起きていました。そのため、持続可能な開発の枠組みを決めるPost-2015交渉では、SDGsの達成のための資金枠組みが一貫したものになるようにと、国連での開発資金会議が2015年7月にエチオピアで行われ、成果物としてアディスアベバ行動計画が採択されました。
各国平等で、民主的で一国一国の意思がきちんと反映された意思決定によって、国連が加盟国のニーズに合わせて効果的に力を発揮し、資金がそれぞれの国の状況に応じて調達されることが、効果的にSDGsを達成するために必要不可欠です。だからこそ、国連主導である開発資金が重要な議論であるわけです。
アディスアベバ行動計画とは?
アディスアベバ行動計画(Addis Ababa Action Agenda: AAAA)とは、2015年の第三回国連開発資金会議(FFD)で採択された成果文章です。
2017年のFfDフォーラムは5月22日から25日にニューヨークの国連本部で行われました。国連機関の開発資金オフィスが主導で、IMF, World Bank, UNCTAD, WTOにより作成される現状報告レポート(Inter-Agency Task Force Report)を踏まえて、開発資金全般の流れを政府間同士でのフォローアップとレビューを行いました。
JYPSも政策局統括とニューヨーク駐在員三人の計四名参加してきました。
数少ない日本人、そしてユースとしてこのようなマクロでの枠組みを決める国際会議における、足元での周縁化された市民社会の声の大切さについて、また環境への資金流動性をどう上げていくかなど発言してきました。
どのような交渉が行われているの?
毎年、FfDに関するフォローアップとして、1. 第二委員会における決議、2. 税に関する委員会、3. FfDフォーラム、が主な三つの会議として開催をされています。
2017年のFfDフォーラムは5月22日から25日にニューヨークの国連本部で行われました。国連機関の開発資金オフィスが主導で、IMF, World Bank, UNCTAD, WTOにより作成される現状報告レポート(Inter-Agency Task Force Report)を踏まえて、開発資金全般の流れを政府間同士でのフォローアップとレビューを行いました。
JYPSも政策局統括とニューヨーク駐在員三人の計四名参加してきました。
数少ない日本人、そしてユースとしてこのようなマクロでの枠組みを決める国際会議における、足元での周縁化された市民社会の声の大切さについて、また環境への資金流動性をどう上げていくかなど発言してきました。報告書はこちらのリンクからダウンロードできます。事業報告書