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持続可能な開発と若者

持続可能な開発(Sustainable Development)とは、「環境と開発に関する世界委員会」(委員長:ブルントラント・ノルウェー首相(当時))が1987年に公表した報告書「Our Common Future」において提唱された概念で、それは「将来の世代が彼らの要求を満たすことができるようにしながら,現在の世代の欲求も満たす開発」(to meet the needs and aspirations of the present without compromising the ability to meet those of the future)と定義されている。この概念は,環境保護と人間開発を共存できるものとしてとらえ、環境を破壊することなく、貧困や飢餓の削減に取り組むという考えです。

2012年に開催された、国連持続可能な開発会議 、またの名をRio+20、において、成果文章「我々が求める未来 (The Future We Want)」が採択されました。それを踏まえ、2013年から2015年にかけて、持続可能な開発目標 (SDGs)を策定するに向けて、世界全体でのアンケート調査や、各国ごとにおける意見交換会、各地域における会議、そして国連本部における交渉が行われました。

2015年に採択された、SDGsを含む「我々の世界を変革するー持続可能な開発のための2030アジェンダ (Transforming Our World - 2030 Agenda for Sustainable Development)」は、持続可能な開発を現実のものとするための、国際的な枠組みです。

このすべての期間を通じて、若者は、積極的に参画をしてきました。国連におけるこのような交渉に、公式のメカニズムとして存在するのが、若者と子どものための国連メジャーグループ (UN Major Group for Children and Youth: UNMGCY)です。UNMGCYは、国連決議によって設置されたステークホルダー参画のための仕組みである、「メジャーグループとその他のステークホルダー」という中の一つのグループとして、子どもと若者に、国連会議やその交渉に参画するための機会を保障しています。

SDGsと私たちは関係があるの?

このすべての期間を通じて、若者は、積極的に参画をしてきました。国連におけるこのような交渉に、公式のメカニズムとして存在するのが、若者と子どものための国連メジャーグループ (UN Major Group for Children and Youth: UNMGCY)です。UNMGCYは、国連決議によって設置されたステークホルダー参画のための仕組みである、「メジャーグループとその他のステークホルダー」という中の一つのグループとして、子どもと若者に、国連会議やその交渉に参画するための機会を保障しています。

Q. 国連の目標って言われても・・・
遠い世界のことにしか思えないよ。

A. そんなことはありません。
ポスト2015で決められることの中には、私たち日本の若者にも関係することが多くあります。例えば目標8「すべての人々の適切な雇用(ディーセントワーク)」はブラック企業の対策につながりますし、目標5「ジェンダー平等の達成」は女性が不当に扱われることの多い日本の職場では重要な項目です。これ以外にも、教育、格差是正、福祉対策など、多様な分野が関わっています。

Q. でも、偉い人たちがやることでしょ?
やっぱり若者にできることなんてないよ。

A. 最終的に決定するのは各国政府ですが、そこに働きかけをすることで、その方針を少しでも良くすることができます。日本の普通の若者も世界の目標作りに参加できます。2012年に開催された「国連持続可能な開発会議」では、世界中から集まった若者が、各国政府の代表に粘り強く働きかけ、会議の成果に大きな影響を及ぼしました。

Q. この目標がどうなっても、
私たちの生活に影響ないでしょ?

A. A. Post2015の取決めは強制力がありません。しかし、今後世界や日本の様々な行動、約束がPost2015の成果を基にして行われることが予想されます。1992年のリオ会議では、「アジェンダ21」に基づき、日本の多くの自治体が独自の取決めを作りました。Post2015で決まったことは必ず日本にも返ってきて、私たちの生活に影響を及ぼします。

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