みなさま、こんにちは!
肌寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか🙇♀️
SDGsユースアンバサダープログラムについての報告です!
今回は、SDGs 市民社会ネットワークから、稲場雅紀氏を講師に招き「市民社会とアドボカシー」というテーマで講演をしていただいた様子について、お伝えします!
SDGs Japan講義のスライドより
稲場氏が政策担当顧問を務める、SDGs 市民社会ネットワーク (SDGs Japan) とは、世界と連携して、SDGsの推進を進める日本の市民社会のネットワークです。政策提言活動、多様なセクターとの連携事業、SDGs普及などを主要活動としています。
今回の講義でもある「アドボカシー」ですが、聴き馴染みのない方や、その意味を深くご存知でない方も、多いのではないでしょうか。稲場氏の言葉を引用すると、アドボカシーとは「問題を提起し、解決のための政策を立案し、働きかけ、実現させる一連の活動」です。
社会問題に変革をもたらすアドボカシー活動には、提言のみならず、課題発見、ビジョンの明確化、事後評価も重要になります。
特に印象的だったのは、課題は発見されてこそ課題となる、という稲場氏の言葉です。普段何気なく見過ごしている不平等や、社会問題を決して見過ごすことなく問題提起していく姿勢が、大切だと学びました。
また、若者に関する問題として、政府のSDGs円卓会議にユースの参加枠がないという問題を元に、なぜユースが必要なのか?という講師の問いかけに対しての意見を出しあいました。
アンバサダーからは、「ユースは将来の担い手であるから」「全ての世代の意見を取り入れるべきだから。若者が参加することによって若者からの視点も組み込めるから」といった意見がたくさん挙がりました。
ではユースの参画を実現させるために何が必要なのか?稲場氏は3つの論点を挙げてくださっています。
1つめに、ユースの多様性を理解する、2つめに、日本のユース共通の課題を考える、3つめに、「ユースの参画」という提言が実現した場合の、ユース参画後のプランを持つ。ということです。詳しくは報告書にも記載がありますので、ぜひ一読ください。
SDGs Japan講義のスライドより
また、Covid-19とユースという点にも言及してくださいました。
コロナ危機の対応においては、特にSDGsのゴール16・17に基づき、参加型民主主義による政策形成・決定を行うべきであるとの説明がありました。
また、政府の対応について、これまでも最前線でアドボカシーをされてきた稲場氏ならではの、鋭い指摘がありました。
日本においては、どのようなプロセスで、どのような考え方で政策ができているのかという説明が最初から最後までなされておらず、国民から政府に対する信頼が失われてしまっています。加えて、Covid-19以外の社会課題がなくなった場合ではなく、Covid-19というグローバルな危機に対して、日本は何らかの責任を持つ必要があるということも共有されました。
その後の質疑応答では、アンバサダーから多数の質問が挙がり、稲場氏から全ての質問に対する真摯なご回答をいただきました。1つ1つのQ&Aに関する詳細は、以下の報告書をご参照ください!
SDGs Japan講義の様子
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【SDGs Youth Ambassador Programについて】
SDGsユースアンバサダープログラムは、選抜された若者が主体となり、SDGsに関する推進活動を行うプログラムです。主に、SDGsの認知度向上を目指した学内活動の企画・運営を初め、JYPSのネットワークを用いたセミナー・勉強会、SDGsに関するデータ収集のための学内調査、国際機関・政府・NGO等の訪問(新型感染症の影響で変更あり)、2020年度第一回SDGユースサミットの運営を行っていただきます。今年が第一回目ということで、JYPS事務局とユースアンバサダーと共に試行錯誤しながら、有意義なプログラムの構築を目指します。また今回のプログラムは、居住地の制限なくアンバサダーへ参加していただくため、全てオンラインを通じて行われています。
詳しいプログラム情報や、アンバサダー情報は以下のリンクからご覧ください。
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