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Japan Youth Platform for Sustainability (JYPS)

【HLPF2019レポートvol.8】HLPF6日目

皆さん、こんにちは!今回は2週目、HLPF6日目についてです!

(HLPF5日目は時空が担当筆者の中で歪んでしまっているため一生懸命元に戻ろうと調整中です!もう少々お待ちください!)


HLPF6日目は、ハイレベルセグメントから始まりました。

8:30からは歌とダンスのパフォーマンスと共にOpeningセッションが開始されました。

Implementation, Empowerment, Equalityを訴えたモダンダンスに会場は沸いていました!



会場はなかなか入ることのできないGeneral Assembly!


セッション中には、国連事務総長のアントニオ・グレーテス氏や、有名映画監督リチャード・カーティス氏のスピーチも行われ、これからのハイレベルセグメントをスタートさせるのにうってつけのオープニングでした。


今日は、UNからほど近いJapan Societyで1日中イベントが開催されたため、多くの日本からの参加者と交流する機会となりました。


突然ですが、みなさんはESGという言葉を聞いたことがあるでしょうか。


ESGとはEnvironment、Social、Governanceの頭文字を取った言葉で、SDGsと共にここ数年で耳にする機会が増えた言葉です。

企業の長期的な成長のためには、ESGが示す3つの観点が必要だという考え方が世界的に広まってきており、優れたESG経営を行う企業に対してのESG投資の割合は年々増加しています。


GSIA が発行した “2018 Global Sustainable Investment Review” によると、2016年から2018年の2年間で世界全体のESG投資額は34%増加し、30兆6830億米ドルとなりました。(注1)

日本は、従来ESG投資北欧などに後れを取っていましたが、2015年にGPIFがPRIに署名したことをきっかけに一気にESG投資額が増加しました。


このような背景から、「Business Evaluation×SDGs Beyond UNGA2019」と名付けられた午前中のフォーラムでは、ESG投資に対して参考にされる指標やスタンダードの紹介がされました。


また、地域レベルの取り組みとして、神奈川県の黒岩知事が、神奈川県のSDGsの取り組みを紹介しました。「いのち輝く神奈川県」の達成に向けてSDGsに取り組んでいる神奈川県は、SDGs未来都市・自治体SDGsモデル事業に選定されており、その取り組みが国内外から注目されています。その発表内容はもちろん、知事の人柄から熱いパッションを感じ取った会場全体にもエネルギーが満ち溢れました。


午後のセッションで個人的に最も興味深かったものは、セブン&アイ・ホールディングス 代表取締役社長 伊藤 邦雄氏による「日本のグローバル企業のSDGsへの取り組み」と題された対談です。


1日に2400万人が来店するセブン&アイ・ホールディングスでは、成長と同時に環境負荷も生み出してきたことが語られました。CO2排出量は国内で38番目に多く、これはJRなどの公共交通機関などよりも悪い結果ということでした。


そのために、セブン&アイ・ホールディングスは、「Green Challenge 2050」という取り組みを開始し、以下の4項目に対する2050年までの具体的な数値目標を定めています。(以下取り組み例は一部)

  1. CO2排出量削減:2050年までに 80%以上削減(2013年度比)

  2. プラスチック対策:プラスチック製レジ袋使用料を2030年までに使用料ゼロにする

  3. 食品ロス・食品リサイクル対策:食品廃棄物リサイクルを2050年までに100%にする

  4. 持続可能な調達:オリジナル商品で使用する食品原材料を2050年までに100%持続可能性が担保された食品原材料にする


また、SDGs採択前である2014年に企業が取り組むべき重点課題を5つ定めた同グループは、SDGs採択後にこれらの重点課題がSDGsと当てはめて考えることができるのかを専門家を交えて入念に議論を重ねました。その結果、すべてのSDGsのゴールをカバーした取り組みを行っています。

5つの重点課題と取り組み例(一部)は以下のとおり

  1. 高齢化社会:遠隔から買い物を可能にするシステムの導入

  2. 安心安全な食:サプライチェーン強化

  3. 女性活躍推進:保育園の設置、キャリアパスメンターシステム

  4. 気候変動対策:駐車場などに太陽光パネル設置

  5. フードロス:工場栽培の開始


SDGsやESGに対する取り組みを一気に広めることは難しいですが、このように企業レベル、または地域レベルで地道にSDGsに取り組んでいくことで、他の自治体や企業にも良い影響をもたらすことができるのではないかと思います。


夕方18時からは、日本政府によるレセプションが開かれ、JYPS派遣団員である加戸が、次世代プラットフォームに関する説明を行いました。

また、昨年のピカチュウに続き、今年はハローキティが国連に登場!

大盛況のレセプションとなりました。

左から、経団連会長、神奈川県知事、ハローキティ、派遣団加戸、国連日本代表部大使、JCI会長

国際連合日本政府代表部次席常駐代表である星野大使とJYPS派遣団員

みんなでお寿司などの日本食を楽しみ、さまざまな方と交流を深めるとても良い機会となりました。

HLPFも残りわずか、派遣団一同力を合わせて頑張りたいと思います! 注1: http://www.gsi-alliance.org/wp-content/uploads/2019/06/GSIR_Review2018F.pdf


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