こんにちは。
今回はニューヨーク現地日時7月7日と8日に行われたUNMGCYのユースブラストについての記事です!
2019年のHLPFに向けてのキックオフがされました。
HLPF本会合が始まる直前の2日間は、毎年UNMGCY(国連子どもと若者メジャーグループ)によるネットワーキングイベント Youth Blastが開催されます。
UNMGCY(もしくはMGCY)とは、United Nations Major Group for Children and Youthの略で、国連によって1992年のリオ地球会議にて形成された、子どもと若者の自律的な参画のためのスペースです。毎年UNMGCYは「子どもと若者」という社会集団として様々な国連会議への参画の場を確保するために動いています。
【7月7日(日)】
Youth Blast1日目である7/7(日)には以下3つのアジェンダが行われました。
1,ネットワーキング
UN MGCYには約8000団体が加盟していますが、普段は別々のワーキンググループや分野、地域で活動しているため、何十人という数のユースが会議に集まるのは1年に1度、HLPF開催時のみと言っても過言ではありません。過去にHLPFに数回経験しているベテランもいますが、初参加の人々も多いため、毎回Youth Blastの最初に自己紹介とネットワーキングが行われます。
2. Sustainable Developmentの歴史の復習
Major Groupが作られた年、MDGsの開始された年、初回HLPFの開催年など、Sustainable Developmentに関わる重要なイベントを3つのグループごとに時系列に並べて整理しました。
知っていると思っていたイベントの年を忘れていたり、知らない重要イベントがあったりと、参加者にとって学ぶことが多いセッションとなりました。
JYPS派遣団のピーターがSustainable Developmentの歴史を
参加者にレクチャーしている様子
3. 各SDGsゴールグループに分かれてのグループディスカッション
本年度のHLPFレビュー対象ゴールであるSDGs 4,8,10,13,16,17の6ゴールの中から興味のあるゴールを各自選択し、それぞれのグループに分かれてMGCYの各ゴールにおけるポジションや方向性などを確認しました。
UN MGCYは1週目に行われるテーマ別レビューに向けて、ゴールごとに政策提言文書を作成します。発表時間は3分間と限られているため、この3分の中にどんな内容を詰め込むか、その内容を今後さらに詰めていきます。
【7月8日(月) 】
2日目のミーティングの様子 UNFPAにて
Youth Blast2日目は1日目よりもさらに参加者が増え、ネットワーク、Sustainable Developmentの歴史や国連についての確認、ゴール別ディスカッション、HLPFへの参画方法などがより詳細に話し合われました。
皆さんはIntergovernmental, bilateral, multilateral, multistakeholder の4ワードの違いを説明できますか?
UNではよく使用される言語ですが、以下の通りこれらは少しずつ異なる意味を持ちます。
Intergovernmental: between 2 or more governments
Bilateral: between 2 parties
Multilateral: between 3 or more parties
Multistakeholder: between 3 or more non-state actors
また以下のようなacronymが国連内部では数えきれないほど使用されており、これらを理解するのも一苦労です。
SG = Secretary General
GA = General Assembly
FFD = Financing for Development
DRR = Disaster Risk Reduction
TFP = Thematic Focal Point
Acronymの多さに驚きつつも、HLPF参加前に国連の役割やSustainable Developmentの歴史を学ぶことで、実りの多いセッションとなりました。
お昼休憩時には国連のパスの取得を行い、午後にはHLPFに向けての動きの確認などを行いました。
明日からはHLPFの本会議が開始されます。
朝7時からUN MGCYのミーティングに始まり、夜7時ごろのミーティングまで、約12時間動き続けるというハードスケジュールの2週間となりますが、派遣団一同気合を入れて会議に臨みたいと思います!
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