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Japan Youth Platform for Sustainability (JYPS)

【ECOSOC YF 噂のカードゲーム「2030 SDGs」体験しました!】

こんにちは!持続可能な社会に向けたジャパンユースプラットフォーム(Japan Youth Platform for Sustainability:JYPS)NY支部の新です。今回は、ECOSOC Youth Forumで一般社団法人イマココラボと国連日本政府代表部が開催されたサイドイベント「SDGs World Simulating Card Game “2030 SDGs” Workshop」についての記事です。


[カードゲーム「2030 SDGs」って何?]

一般社団法人イマココラボが開発したカードゲームで、現在から2030年までSDGsを達成する道のりを再現します。参加者はこのカードゲームを体験することで、楽しみながらSDGsの本質的な理解を深めることができます。


[簡単なルール説明]

参加者は各々のゴールを追求するために、与えられたお金と時間を使用して、プロジェクトを実施します。

ゲームを始めるにあたって、参加者は事前にいくつかのものが渡されます。

ゴール:各グループにはそれぞれのゴールが与えられます。このゴールは現実世界に様々な価値観を持った人がいることを想定したもので、富を増やす、余暇時間を増やす、環境を守る、貧困をなくす等といった複数のゴールがあります(例. 時間カードを11集める等ゴールが数値として表されている場合もあります)。

プロジェクト:プロジェクトも各チーム2つずつ配布されます。現実ではプロジェクトに投資することによって、得られる報酬があります。したがって、ゲームでもゴールカードと一緒に手渡されるお金カードと時間カードを使用することによって、お金、時間、プロジェクトカード、意思カード(やりがい)といった報酬がもらえます。ただ、これらのプロジェクトを実施することは、個人に留まらず、世界にも大きく影響を与えます。したがって、各チームのプロジェクトの実施は参加者全員が共有するホワイトボードに経済、環境、社会(マグネットの数が多ければ、状況は良い)の三要素を示した世界の状況メーターに変化を与えます。

プロジェクトは各チームに実施するかどうかの決定権があります。また、他チームとのコミュニケーションが可能です。つまり、プロジェクトを実施するにあたって、資源が足りない場合、他チームに融資をお願いするなどの交渉も行うことができます。(カードゲーム「2030SDGs」について詳しいルールはこちら



[実際にやってみて]

ECOSOC YFで行われたSDGsカードゲームには28人が参加し、計14チーム、16カ国からの若者が参加しました。ゲームは前半8分と後半15分に分かれ、前半では多くのチームが自チームのゴールを達成するために、行動をしている傾向がありました。中間報告では、経済が15、環境3、社会3(マグネットの指標)、と経済のみが著しく発展し、環境は破壊され、社会も崩壊の危機に迫っていました。しかし、そんな中自らのゴールを実現できたのは、5/14チームだけでした。


一方後半では、社会の豊かさや環境保護を目的としているチームの多くが、社会と環境の危機的状況を他チームに訴えかけ、全員の協力を要請しました。より良い世界を実現するために全員が軌道修正を試み、お金や時間を寄付するものや、交渉において譲歩するチームが多く出てきました。結果的に、経済が15から17、環境が3から13、社会が3から16へと上昇し、10/14チームがゴールを達成することができ、経済的成長を妥協することなく、多くのチームが自らのゴールを実現することができました。


(参加者がホワイトボードで共有する世界の状況メーター)

[参加者の声]

このゲームの振り返りのなかで、参加者から以下のような発言がありました。


「一人で私たちの目指す未来は実現し得ない、パートナーシップがとても重要だ。」


「国連総会等に出席する世界のリーダーもこのカードゲームを体験するべきだ。」


「価値観やゴールの違う相手と互いに情報を共有し、共により良い世界を目指して働きかけることが大切。」


「実際に私たちのコミットメントが可視化されることにより、一人一人の行動を動機付けするものとなった。このように現実世界でもカードゲーム「2030SDGs」の世界の状況メーターのようなものが必要であり、SDGsが何故必要なのかを良く理解できた。」


「後になって自チームのとっている行動と現実の間で矛盾の起きないよう、各チーム内での優先事項をしっかりと話し合い、方針を決定してから、他チームとの交渉を行うべきだと学んだ。」


(パートナーシップの重要性について発言する参加者)


このように、カードゲーム「2030SDGs」は実際に体験してみることで、本質的なSDGsの理解を深めることのできる画期的なゲームです。本ゲームは日本発であり日本中で開催されています。皆さんもお住いの近くにイベントが開催されていましたら、是非体験してみてください。あなたのやりたいこと、実現したい世界が見えてくるきっかけになるかもしれません。

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