皆さんこんにちは!
JYPS事務局広報部の宮下です!
広報部ではSDGsや社会の課題に取り組む日本の若者の活動にスポットライトを当て紹介する「ユースマガジン」企画を行っています!
ユースマガジン企画とは、JYPS事務局員が毎回様々なテーマのもと若者が主体的に活動する学生団体やNPOなど、または若者が抱える課題にアプローチするために活動されている方にインタビューしていきます!そしてそのインタビュー内容を、多くの若者で共有し、ユースのアクションを応援したいと考えています。
今回のユースマガジン企画では、学生団体TEHs(テフズ)の5名の方にインタビューに応じていただき、活動の様子や活動にかける思いなど聞かせていただきました!
(宮下)
こんにちは。本日はよろしくお願いいたします!
ぜひ、これからTEHsさんの活動をじっくり伺っていきたいと思います。
では、まず初めにTEHsさんについて簡単に教えてください!
(TEHs)
学生団体TEHsは「SDGsを広めること」を軸に活動しています。
実は、TEHsはまだまだ若い団体なんです!2019年に大学の講義で知り合ったメンバーが議論の一貫で行われたディスカッションなどを通して、「SDGsをもっと周りの学生に広める活動を行う団体を立ち上げたいね」という流れで結成されました。
名前の由来については、SDGsそのものを広めるお手伝いをすることでSDGsの取り組みを一歩進めることに貢献できればな、と思いSDGsのアルファベットをそれぞれ1文字づつ進めた「T E H」からTEHs(テフズ)という団体名になりました!
基本的には、自分たちの所属する横浜市立大学の学生全員に、SDGsについて知ってもらうことを目的としています。その後に、大学内のみならず多くの方に知っていただけるようになればと願っております。更に、SDGsを知ってくれた皆さんが何かしらのアクションを起こそうと思い、実行するようになればとても嬉しいですね。
今は1期と2期のメンバーがおり、いろんな学年の学生が混ざりながら活動を展開しているところです。
(宮下)
ありがとうございます。
それでは、次にTEHsさんの最終的に目指すところだったりゴールとしていることをもっと詳しく教えていただけますか?
<Vision・未来において達成していきたいこと>
(TEHs)
私たちの活動においては、横浜市立大学に広めることが重要なミッションだと考えており、SDGsについて広める中で、国際問題、国内の問題の解決につなげたいと思っています。
まず、興味を持つことから個人の行動が変わり、いずれ社会的にも大きな行動変容になって問題の解決に近づいていくのではないかと考えています!
(宮下)
ありがとうございます。
次により具体的に、TEHsさんがこれまでどのような活動を行ってこられたのか聞いてみたいなと思います!
<これまでの活動>
(TEHs)
TEHsの活動は大きく3つに分かれています。
まず一つ目は、外部の活動やセミナーへの参加です。
例えば、TFTさんが取り組まれていた「おにぎりアクション」と言う、おにぎりの画像をSNSに投稿することで協賛企業によってアフリカ・アジアの子どもたちにも温かい給食が提供されるプロジェクトがあったのですが、これにTEHsとしても取り組みました。
(TEHsでおにぎりアクション!)
TFTの横浜市立大学支部のメンバーともコラボして協力しながら取り組むことで、飢餓や教育、パートナシップを加速させるような取り組みにTEHsとしても積極的に携われたのではないかと思います。
また、サステナブルファッションやSDGsに関するイベントに参加し、知識の構築を継続して行っています!
二つ目の自発的な活動として、サステイナブルシーフードという海の資源に配慮された海産物を使ったメニューと横浜市立大学の学食に導入しようとの計画を練っています。
この事業の実現のために実際に社食としてサステイナブルシーフードの利用をしているパナソニックさんとミーティングさせていただき、どのように取り入れたのかや、漁場と海産物を導入するパナソニックさんを結ぶ仲介業者さんともミーティングをさせていただきました!この企画の実現に向けて、これから大学生協とお話をさせていただきたく思っています。これはSDGs14につながってくるかと思います。
三つ目は、TEHsの広報や情報発信です。
マイナビさんなどからインタビューしていただきそれを公開していただいたり、インスタグラムで継続的な発信企画を行っています!
具体的には、食料問題をより多面的にみる機会をインスタを通して提供するために、昆虫食や食品の廃棄量などと言った様々な視点について取り上げ、問題の啓発を行いました!
また、おうちでできるSDGsと題して一人一人から簡単に取り組めるアクションを紹介するなどの活動も行ってきました!
ここまでを総括すると、新設の団体であったのでまずは名前や活動を行う私たちのマインドなどを知っていただくことを意識して活動を展開していました!
(TEHsが実際に行った広報の例)
(宮下)
本当に、多様な活動がありますね。ありがとうございます!
私がTEHsさんを見つけたのが、インスタだったんですね。
そこで、おにぎりの画像、昆虫食に関する投稿があって、ユニークで面白いなと思いました!情報を発信していく上でユニークさって重要かもしれないですね。
次に、ここまでの質問と関連するのですが、
これまでの活動の中で印象的だったことがあれば教えてください!
<これまでの活動の中で印象的だったこと>
(TEHs)
個人的な感想にはなるのですが、1期内でのサステイナビリティーに関連する映画の鑑賞会で「THE TRUE COST」を鑑賞したことが印象に残っています。
ファストファッションの大量生産・大量消費の問題に気づくことができる機会になり普段の消費者としての意識が変化した経験だったなと思います。
現状や問題を知り、自分以外の人の多角的な意見を聞くことでいい学びができたなと感じています!
本当は、大学の枠や団体の枠を超えてこのような鑑賞会をやってみたかったのですが、コロナで活動が制限されてしまった面もあるので、直接会っての若者同士の学び合いは、ぜひ今後のTEHsの活動の中で実行して行って欲しいと思います!
(宮下)
そうなんですね、やっぱりコロナで最初の頃は従来予想していた活動に制限がかかってしまった面はあったのは少し残念ですね。
ですが、今後、コロナにも気をつけつつ徐々に活動の幅が広がっていくといいなと思います!
ここで活動を開始した点について序盤でも少し伺ったのですが、より詳しく活動の原点になっているものを伺いたいです!
<活動のきっかけ>
(TEHs)
もともと、この立ち上げメンバーは元から仲が良かったとか、繋がりがあったわけではないんです。ですが、共通で受けていた授業や、シンポジウムなどの機会で社会課題に関して意見交換した人たちがシンポジウムが終わった後も何かやりたい!という思いでSDGsを大学内に広めることを目的にして設立しました!
(宮下)
そうなんですね!
ここで一つ気になったのですが、大学内でSDGsを広めていかなければいけないと感じられたということは、活動を始める前における大学内でのSDGsの認知度の状態はどんな感じだったのでしょうか?
そうですね、結構認知度は低かったのかなと思いますし、SDGsに関わる授業を受けている学生は学ぶ機会がありましたが、その授業を取らない限り学べる環境がなかったと思うので
SDGsに触れる機会が学生間で等しくあるわけではなかったと思います。
SDGsが関わってくる授業やSDGsについて話せる先生も限られている側面もあり、SDGsや社会課題に対して学生自身としては身近に感じられる機会や環境が少なかったのかなと思います。
後、私たちの大学は現状としては英語を学ぶ集まりはあるのですが、国際的な問題を学んだり、解決に取り組んでいるところはTEHsが生まれる前まではなかったです。
(宮下)
確かに一概に若者と言えども、環境によってはSDGsが遠い存在のように感じている方も多いのかもしれないですね....
ですが、最近はまさにTEHsさんのように、実際にSDGsや社会課題に対する意識を高めたり、取り組んでいく学生の集まりって今日本各地で生まれ始めていて、まさに変わっている途中なのかもしれないですね!!
TEHsさんはここまで伺ってきたように新設の団体でありながら非常に様々な活動を行ってこられたと思うのですが、様々な活動のモチベーション・原動力になっているものってなんでしょうか?
<活動のモチベーション・原動力>
(TEHs)
私たちも最初は勢いで初めてみたが、ゼロから活動を作り出すことに大変だと感じる側面もありました。だけど、9人がいたからできたと思うし、一人だったらできなかったなと思います!
毎回の会議を通していろんな意見を交換していくことで、問題に関する知識の構築であったり、問題解決につながっていると感じています!
本当に、繋がりがあったからこそ、継続してやってこれたなと思います!
あと、最近はTEHsってすごいねとか言われる機会が増えたので、それもモチベーションになっているかなと思います!
インスタとかだとフォローして投稿を見てくれたり、先生方が活動を認知してくれることがとても嬉しいです。また企業の方だったり、webに掲載してくださった方から、「若者が先導し社会を変えていく力になっていくと思うから頑張ってね」と言ってくれているのも嬉しく、それがモチベーションになっています!
(TEHsのミーティングの様子)
(宮下)
確かに、いつも見ているよ〜だったり応援しているよ〜という声は励みになりますよね!私も、活動を応援してくれる人がいることがモチベーションになっていると感じます!
それでは、次にTEHsさんとして今後行っていきたいことについてぜひお聞かせください!
<今後の目標・行っていきたいこと>
(TEHs)
今後の目標は三つあります!
一つ目は団体自体の持続性を構築することです。
今後、TEHsも新しいメンバーをむかえていくことが予想されるのですが、みんなが一期生と同じパッションを持てるかどうかというのは持続性に関わってくると思っています。
なので、どのような形でマインドを継承していくべきか模索していきたいと思います。
二つ目は、今行っている中で一番大きな事業である、サステイナブルシーフードの学食導入の実現です。現時点でも課題はいろいろあって、今コロナで学生がキャンパスにいない中でそもそも導入自体が実現可能なのか、可能だとしていつ始めるべきなのか、資金調達、取り入れる認証をどれにするのか、など考えるべきことが多くある状況です。今後とも流通業者さんや関係各所からアドバイスをいただきながら、計画を進めていきたいと考えています。
三つ目として、コロナ禍だからこそできる事をやる、ということです。コロナ禍ということもあり、これまでの1年間は広報や情報発信がメインだったのですが、他大学・団体とコラボをしてzoomで学習会を開くなどをして、私たちや興味を持ってくださる方々が主体的に活動・参加できるような機会も徐々につくっていこうと思います。
(宮下)
ありがとうございます!
学食にサステイナブルシーフーどを取り入れるってほんとすごい取り組みだと思います。
大学側を変えることは時間もかかるし、労力がいることだと思います。事例も少ないと思うので、大変なこともあると思いますが、達成していただきたいし事例になって行って欲しいなと思いました!
ぜひ、食べに行ってみたいと思います〜笑
また、TEHsは今後も活動を続けられていくと思うんですけど、3-5年後どのような状態を目指されているのか聞いてみたいと思いました!目指したい理想の状態とかあったりしますか?
TEHs以外にもSDGsを達成することを目的に添えている学生団体が増えて、学生団体の協力を通して、大学内で学生がSDGsに貢献できる場が増えていって欲しいなと思います!
例えば、学食をSDGsを意識したものに転換することや、古着関連の取り組み、そして個々人がSDGsに関する小さな目標に取り組むことが考えられると思います。
実際にTEHsも大学の学園祭の機会を通して、参加者の方にMY SDGsという、自身がSDGs達成のために日々の暮らしの中で行うことのできる行動目標を短冊に書いていただき、個人でできることを考えるという企画を考えていました。このようにSDGsへの貢献度が高い活動が広がって行って欲しいなと思います。
そして、まずSDGsや社会課題を知ってもらい、その後にどのように行動して行ってもらうかというところまでつなげていきたいです。
まだ、私たちも手が届いていない部分はありますが、まず知ることで行動に繋がっていくのではないかと考えているので3-5年後、認知度がより広まっていった際にアクションへのハードルが下がっていってくれるといいなと思います。
(宮下)
知識とか背景に裏付けられて人って自分の行動を選択できると思うので、MY SDGsのような取り組みはとても大事な取り組みだと思いました!
学祭などは、若者以外の対象にも変革をもたらされると思うのでいいですね!
では、最後に同世代へのメッセージをよろしくお願いいたします!
<同世代の若者へのメッセージ>
(TEHs)
竹中さん>>
人が動き出すきっかけは些細なものだと思います。最初の一歩は皆さんが想像するより重いものではないので、もっと軽い気持ちで最初の行動を起こしてみるのもいいかなと思います!小さな初めの行動が大きく長くつながっていくものに成長していくイメージを持てると更に良いと思います。積極的に一歩を重く考えずハードルを低く見積もって行動してみるといいのかなと思います!
松下さん>>
SDGsは国連が策定した幅の広く大きな目標で、私たちの生活からは遠いものの様な存在に聞こえるかもしれないですが、その枠組みの中で自由に工夫できるものだと思うでの堅苦しく捉えず行動していっていいと思います!
若者の思いの発信が社会を変えることにもつながると思うので大学生だからこそできることを考えて行って欲しいです。
宍戸さん>>
SDGs、国際/国内問題を遠い存在だと感じてしまうが、自分たちが被害者であり加害者であることを認識した上で、小さなことから問題と自分をつなげて行って欲しいと思います!
稲葉さん>>
現在は、情報の収集も発信もしやすくなっていると思うので、自分から情報を集めてみる、イベントに参加してみるなど行動してみることが大事だと思います!
辻井さん>>
活動を起こしたいけどきっかけがない若い人はたくさんいると思います。私もこのTEHsが作られなければ、できなかったと思う。今、活動していてすごいことをやっているよりは、みんなと一緒に一歩ずつやっているなという実感を感じてます。
なので、アクションに変えたりが苦手だと感じる人は実際に活動に入って仲間を作っていくことで、一歩を踏み出してみたらいいのかなと思います!
あともう一つ、私は、映画きっかけで活動に対してのやる気がよりでたと思います。
今でも映画のことが頭から離れなくて、サステイナブルファッションの研究を続けています。ただ、壮大な問題を知っていく中でこんつめて考えてしまうと、問題の大きさに無力感を感じてしまうこともあるから、まずはラフに活動を始めるのでもいいのかなと思っています!
(宮下)
確かに、まずはラフなところから入るとか仲間を作るとか大事ですよね!行動のハードルが一見高いようでも、実際にやってみるとそこまでハードルが高くないのかもしれないですね!皆さんありがとうございます!
(TEHs)
TEHsは現在、転換点を迎えていると思うので準備をがんばりつつ、ぜひ今後、若者同士のコラボに興味があれば、いろんな若者・学生団体さん一緒にやっていきたいと思っているので、つながっていきたいです!
(宮下)
そうですね!学生や若者の連帯って大事ですよね!JYPSとしても様々連携していけたらと思っています!本日はありがとうございました!
<学生団体TEHsの公式SNS>
▷Instagram:@tehs19
▷Twitter:@TEHsycu
<THE TRUE COST 映画のURL>
<TEHs設立のきっかけとなったシンポジウムの情報>
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