皆さんいかがお過ごしでしょうか。
茹だるような暑さで溶けそうなJYPS政策部の高橋です☀️
先日、9月4日に内閣府にて橋本内閣府特命担当大臣に『第5次男女共同参画基本計画パブリックコメントに伴うユースからの提言』を手交しました!
【提言手交までの流れ】
第5次男女共同参画基本計画が公表されパブリックコメントが募集されたことに伴い、#男女共同参画ってなんですかのイニシアティブの元、イベントや勉強会開催後、ユース団体として連携して提言を提出する運びとなりました。
JYPSが協働した活動としては、本提言書作成前である8月6日に、「#なぜ若者が声をあげる必要があるのか」のイベントを共催しました。(イベントの開催報告はこちらからご覧になれます)。また本提言書にあたっては、作成プロセスの素地の提案、ドラフティング中の文言等の調整を主に行いました。加えて、実際のドラフティングでは前文並びに主文では男女共同参画へのユースの参画やSDGsの理念を活用したジェンダー主流化に向けた施策の推進に関するインプットも行いました。
提言の作成は全てオンライン上で行われました。ドラフティングチームには、一般財団法人Waffle 、公益財団法人ジョイセフ ILADY.、プラン・インターナショナル・ジャパン ユースグループ、Voice Up Japan ICU支部、#男女共同参画ってなんですか、#なんでないの、持続可能な社会に向けたジャパンユースプラットフォーム(JYPS)のほか、個人での参加もありました。
【提言書の手交】
提言書の手交は、JYPSからは事務局長の倉石と政策部の高橋が参加しました。
提言書手交の際には、この提言書提出に際して寄せられた総計1,000を超えるパブリックコメントも併せて、ドラフティングチームを代表して#男女共同参画ってなんですかの櫻井さんが提出を行いました。
提言書手交後は橋本内閣府特命担当大臣との意見交換が行われ、その際には提言書に関する具体的な説明を行いました。男女共同参画計画の策定にユースが声を発すること、そして個々のユースの提言活動を束ねることの重要性などについてコメントをいただき、今回のユースの政策提言活動に対して非常に前向きな議論となりました。また、今回の提言書作成は全てオンラインで行われたということにも関心を寄せられていました。
出典:内閣府
【提言書】
提言案は『第5次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的な考え方(骨子案)』に基づき、前文と、4章にわたる主文で構成されています。
前文では、国内及び国際的なジェンダー平等や多様性の尊重への取り組みの文脈を踏まえつつ、社会の構成集団である若者の声を十分に取り上げたうえでの効果的な政策を求めています。
主文では、男女共同参画社会実現に係る若者の参画のほか、若者に対する就活セクハラや科学技術・学術分野における女性の参画の拡大が取り上げられています。提言案に関するパブリックコメントでは、包摂的な性教育、同性婚、選択的夫婦別姓に関して多くの意見が寄せられました。
提言書はこちらをご覧ください:
【感想】
15名程度のドラフティングメンバーからの多くのインプットを、30ページを超える提言書として2週間程度の短期間で取りまとめることには相当の労力が費やされました。また、ジェンダー問題の切り取り方として、「女性や少女」に特化するのか、それとも包摂的な社会の一メンバーとしての若者、女性、障がい者、セクシュアルマイノリティなどの方々の人権の尊重や差別の撤廃を理念とするのか、その大前提に関する熱い議論が行われました。橋本内閣府特命担当大臣への提言の手交を終えて、男女共同参画社会基本計画に対して若者が声を発することの意義はもちろんのこと、ユース団体が横に繋がることの意義も実感しました。このような点から今回のアドボカシー活動はJYPSにとって大きな収穫となりました。
今後の男女共同参画基本計画策定に関する動向を見守りたいと思います。
提言作成に携わったユース団体
持続可能な社会に向けたジャパンユースプラットフォーム(JYPS)
Comments