こんにちは!
JYPS事務局の佐井です!
今現在、スペインのマドリードにて開催されているCOP25に参加しており、現地の様子をブログにてお伝えしていきます。
初回では、COP25の概要を整理していきたいと思います。
開催場所について、元々はチリでの開催予定でしたが、激しいデモの影響で安全を確保するのが困難になったため、急遽スペインのマドリードに場所を移しての開催になっています。
そのため、COPのロゴに開催予定であったチリと現開催地のマドリードの両方の名前が記されています。
会場変更によって様々な支障が生じたのではないかと予測されますが、メインの交渉自体に影響はなさそうです。
(私自身も、マドリードに会場が変更になったため、参加できたという経緯があります。)
また、今回の会議の注目点についても、以下に紹介したいと思います。
WWF Japanさんが4つのポイントをまとめているので、参考にさせていただきました。
リンクはこちら
1. 「パリ協定」の積み残しルールの詳細決定
2. 各国の温室効果ガスの削減目標の引き上げ
3. 非国家アクターの動き
4. 石炭からの脱却
この中でも、個人的に注目しているのは、4番の石炭からの脱却についてです。
石炭は、石炭火力発電所で燃料として使用されており、その際に大量の二酸化炭素を排出します。現在、世界でも多くの石炭が発電目的で使用されており、パリ協定を達成するためにも、石炭の使用を削減することで二酸化炭素排出量を大幅に削減することが大切です。
世界的に脱石炭の流れが加速している中、日本政府は石炭火力発電所の維持を表明しており、批判に晒されています。
COP1週目には、スイスの若者の活動家が行なっているアクションの1つである化石賞にも選出されてしまいました。
しかし、一方で、石炭火力発電は、安価で、世界的に偏在しておらず、かつ安定供給が可能であるという利点もあり、とりわけ資源に乏しい日本においては、重要な役割を果たしてきました。
今後、再生可能エネルギーによりシフトして行かなければならない中、日本政府としてどのような対応をしていくのか、COP期間の発言にも注目です。
また、1番の詳細ルール決定の中でも、パリ協定6条(Article6)の市場メカニズムについては、長く議論されてきたにも関わらず、現地で交渉をしている方の情報によると今回の交渉も難航しており、今週末にどのような合意がなされるのか、気になるところです。
(市場メカニズムは、2ヶ国以上が協力して削減した温室効果ガスを、国際的に取引するためのルールです。詳細は、上記のWWFのブログで解説されています。)
また、明日以降も随時、情報を更新していきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
最後に、日本のユースとして、参加しているClimate Youth Japanさんの報告ブログも毎日更新されているので、そちらの方も、ぜひ読んでみてください。
COPの会場に入るためのPassを持っていることから、より詳細で興味深い情報を届けてくれています。
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