2016年8月26、27日にアフリカのケニアの首都、ナイロビにてTICAD Ⅵが開催されました。JYPSはTICAD ワーキンググループを設立し、現地にメンバーを派遣し、サイドイベントの開催とユースの行動宣言の採択、新たなAfrica Japan Youth Platform (AJYP)を構築しました。さらに、26日に国連フォーラム&東京大学KOMEX共催勉強会「緊急直前:アフリカの今とTICAD VI 丸分かり勉強会」にJYPSも登壇しました。また、日本国内においても8月19日にサイドイベントを実施しました。
今回のTICAD Ⅵは史上初のアフリカ開催であり、TICADV以降に生じてきた新たな課題に対応して、今回のTICADVIでは以下の三点が優先分野として議論されました。そして最終日にはナイロビ宣言が採択されました。
(1)経済多様化と産業化を通じた経済構造転換の推進
(2)生活の質の向上のための強靭な保健システムの推進
(3)繁栄の共有のための社会の安定化の推進
19日の国内サイドイベントは「Youth on TICAD Ⅵ in Japan:Send our young voices」と題し、多くのユースにとってTICADを知り、理解を深め、そして発信する機会となりました。
イベント前半では、市民ネットワーク for TICAD世話人の稲場雅紀さんに「TICADの歩みとTICAD VI」について、国際協力機構保健課題アドバイザー杉下智彦さんに「強靭な保健システムとアフリカの現状」についてお話し頂きました。パネルディスカッションでは「アフリカおよびTICADとユースの関わり」についてアフリカの開発やTICADにかかわってきたユースの方々にご意見を伺いました。
イベント後半では、日本ソマリア青年機構の方々に「これまでの活動とTICADへの関わり」についてお話し頂きました。本イベントを通じて集約された意見はケニア現地でのサイドイベントに反映され、行動宣言文に集約されました。
28日はケニア現地においてJYPS主催のサイドイベント「Youth on TICAD VI: Harnessing the power of youth to build a solid foundation for African sustainable development」が開催されました。日本の市民社会並びに数多くのアフリカユースと提携して実現したサイドイベントです。
本イベントでは、4名のスピーカーが登壇し、日本ユースからTICAD ⅤとⅥにおけるユースの活動と経験が共有されました。続いてアフリカンユースからエボラ感染症から得た教訓、アフリカの開発におけるユースの可能性、自分たち自身で貧困に立ち向かうこと、などのスピーチが行われました。パネルセッションでは、パネリストとして4名の日本ユースとアフリカンユースが登壇し、ユースとしての立場から意見交換を行いました。ユースの能力に関する提言を行うアントレプレナー、Forest Action Networkのプログラム統括のユース、African Women for Research and Developmentの代表のユースが登壇しました。
本イベントを通じて、ユースの社会参画促進と幅広いパートナーシップの構築を目的に、様々な背景や経験をもつ若者が集いました。ユースの持つ知識とネットワークを最大限生かし、ニーズとプライオリティを明確化することで、TICAD Ⅵを超えて若者の協働を目指しました。早速、TICAD Ⅶに向けた議論もなされています。
採択されたユースの宣言文はこちらです。
https://drive.google.com/file/d/0B9SB30VH0g4nLWJIcjBDQS1TbDg/view?usp=sharing
また、各活動の詳細はJYPSのFacebookページでも現地からタイムリーに発信していました。
https://www.facebook.com/JYPS2030/